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【インタビュー】「スーパーダンガンロンパ2」演出・脚本 山本タク

舞台「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017」

大人気ゲーム「ダンガンロンパ」の舞台版、好評につきシリーズ化、今回は舞台「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017」、新しい演出での再演です。今回の演出・脚本の山本タクさんに見どころ等、特別コメントを頂きました!

--ゲームも舞台も大変人気のあるシリーズですが、演出が決まった時の感想をお願いします。

山本:ゲームはプレイしていましたし、舞台も初演から全て観劇しておりましたので、お声掛け頂いたときは、私が?という驚きがありました。
多くの人に愛されている作品ですから、全てのファンの方の為に粛々と舞台を作り上げなければと心に誓いました。

--今回の公演「ここを観て欲しい」というところをお願いいたします。

山本:このお話を頂いた時に、ちょうど今回のキャラクターが登場する、過去の「絶望編」と未来の「未来編」のアニメ版(「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園」)が放送されていました。
もちろん観させて頂きましたが、「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」は、「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」の脚本はいい意味で独立している作品だと感じました。その上でスーパダンガンロンパ2の世界を忠実に作り上げることに重きを置いています。
この舞台の主人公は「日向創」。この人物がどのようにこの世界にやってきて、初めて出会った人間とどのように絆を深めていくかという彼の物語です。しかし、ただストーリーが展開していくだけでなく、ダンガンロンパシリーズのウィットに富んだゲームの感覚を、作品を見ていく中でいかにお客様に感じて貰えるか。そのバランスを大切に創りました。
ゲーム内では「おしおき」と「学級裁判」が重要な役割を持っています。「おしおき」は、前回同様取り入れておりますが、今回の振り付けを担当しているAKIHITOの発想力に驚いています。皆様に観て頂くのが楽しみです。「学級裁判」に関してはスピード感を損なうとゲームで味わえるスリリングさが無くなってしまいますので、その点に細心の注意を払いました。また、舞台ということで、ゲームとは違いお客様には生で心理戦を観て頂くわけですから、その場で一体になってスリリング且つ最高にエンターテイメントを感じて頂けるよう、演劇でしか表現できない方法で創作しました。
元々ゲームのプレイ時間が20時間以上のものをどうやって3時間にするのかを非常に悩みましたが、お客様が観た時になるほど。、と思って頂けると感じています。
最後に、もう一つ。ここが!という部分があるのですが、それはご来場されてからのお楽しみにして頂ければ。

--アニメ・コミック・ゲームの舞台化が大盛況ですが、このジャンルの可能性は?

山本:子供の頃、ゲームやアニメ、コミックの「世界」の中に入ってみたいと思った事がない人はいないと思います。
そのような世界が、目の前でキャラクターによって立体化され、しかも劇場という日常と隔たりのある空間の中で体感できるという事で「世界」により入った感覚になれる。2.5次元の舞台はそんな夢の媒体だと感じています。
舞台というのは、劇場に足を運んで頂いた人にしか作品を観て貰うことが出来ません。家で観ていた、或いは遊んでいた作品だから、ということがきっかけとなって劇場に足を運んで頂ける方が増えるいうことは演劇人としても嬉しい限りです。
新人の俳優に、なぜ君は俳優になりたいのか。と昔からよく質問をしているのですが、映画やドラマに出たいからという理由が多かった以前と比べて、22.5次元の舞台に出たいからです。という答えがここ2、3年で増えてきたことに、このジャンルのこれからの可能性を肌で感じています。

--決まり質問で恐縮です、公演PRをお願いいたします。

山本:再演なのにまさに新作。それをモットーに、前作の舞台が好きだった方も、ゲームを楽しんでいた方も、世界中のダンガンロンパシリーズのファンの方にも楽しんでもらう作品が出来ました。
ワックワクでドッキドキな舞台をお届けします。
劇場でお待ちしております。

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山本タク

山口県出身。
1980年11月1日生まれ。
脚本/演出/役者
ゲームクリエーター戯曲「モルヒネと海」で演出家デビュー。
映画や小説、イベント、などの構成やアクトトレーナーを手がける。
「世界最古の総合芸術を創造する」をモットーに演劇企画ユニット劇団山本屋主宰を務め、1号公演「あまもり」を東京芸術劇場で上演。
作品作りにおいては、年代や国境を越えた人間の根本にある二律背反や愚かさをコミカル且つリアルに描き出すことを大切にしている。
近年は、戦争を扱った世田谷観音奉納舞台「天泣に散りゆく」の野外舞台や、震災を知らない子供達に演劇で伝える。をコンセプトに神戸新聞社と共同で、阪神・淡路大震災をテーマにした「午前5時47分の時計台」など社会派の作品にも手がける。
外部公演、主な作品
avex主催a-nation[sort dancemusical]
大河ドラマ誘致推進協議会、短編小説『水面に映るおもかげの花』
天才テレビ君MAX「天才テレビ君MAX Dreaming ~時空をこえる希望の歌~」
U.K.LIVE「Death of a samurai」エジンバラ演劇祭(英国)
OMS&DAk×劇団スーパーエキセントリックシアター「オルタードタクト」

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【出演】
横浜流星、伊藤萌々香(フェアリーズ)、井上正大、植田圭輔、伊波杏樹、 高橋ユウ、三瓶、おにぎり(ニューロマンス)、倉持由香、高野祐衣、 中田クルミ、西 洋亮、水越朝弓、濱頭 優、蜂谷晏海、山口真季、 いしだ壱成、鈴木拡樹
<声の出演>
TARAKO
貴家堂子

<特別映像出演>
神田沙也加
 
 
【公演データ】
舞台「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017」
<東京公演>
2017年3月16日(木)〜3月26日(日)
Zeppブルーシアター六本木
<大阪公演>
3月30日(木)〜4月2日(日)
森ノ宮ピロティホール
公演に関するお問い合わせ
東京音協:03-5774-3030(平日11:00〜17:000
http://www.cornflakes.jp/dangan/2017/

原作:スパイク・チュンソフト
演出・脚本:山本タク
振付:ENcounter Engravers
シナリオ監修:小高和剛(スパイク・チュンソフト)
音楽:高田雅史(サウンドプレステージ)

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