【インタビュー】「ハイスクール!奇面組」舞台化、演出・構成 なるせゆうせい特別インタビュー

ハイスクール!奇面組

「ハイスクール!奇面組」舞台化、演出・構成 なるせゆうせい特別インタビュー

 「これは果たして舞台化出来るのか?」といった原作を次々と舞台化し、その面白さに観客を抱腹絶倒させてきたなるせゆうせい。今回は、あの「ハイスクール!奇面組」の舞台化に挑戦する。舞台化のきっかけや面白くするための秘策について語って頂きました。

飲みの席で「それ、いいね!」すぐに原作者に許諾をもらって……「もう、全部ノリです(笑)」

--「ハイスクール!奇面組」そもそも舞台化しようと思ったきっかけは?

なるせ:プロデューサーとの飲みの席で(笑)、「いい企画ないですか?」って。プロデューサーとは世代が近くて、昔、読んでたもの、なんだろうって話になったときに、「ジャンプ」の「ハイスクール!奇面組」が話題になりまして。そしたら向こうもそれ、好きだよと。1985年〜’87年にアニメ、やってたんですよね。あとは舞台化する時に登場するキャラクターが、凄いキャラクターが立った人物がもの凄い人数!、で、しかも5人組が多いんです。5人組のキャラクターが何個も何個もあるから、作りやすいし、いろんな派生が出来る、どっかの組がアナザーストーリーとしても舞台化出来るし、色々膨らませられやすいから、学園ものだし、なんか面白いんじゃないかっていうところから始まって、すぐに新沢基栄先生のところに電話しました、作品の権利は原作者なんですよ。

--権利は原作者なんですね。

なるせ:はい。早速、新沢先生のところに行きましたて……ちょっと面白い方なんですよね(笑)。奥様がマネージャーさんで、舞台でやりたいっていう話をしまして、向こうも承諾して下さりました。

--結局、なるせさんとプロデューサーさんが飲んでて、「ハイスクール!奇面組」いいよね!、と、簡単に言いますと。

なるせ:そ!そのノリで!

--すぐに原作者のところに電話して……。

なるせ:ノリで。

--許諾が降りたという訳ですね。

なるせ:もう全部ノリです(笑)。

--シンプルですね。

なるせ:そ!シンプル!相当な勢いでこぎつけました(笑)。

「原作の面白いところを自分の中で噛み砕いた上でひとつのストーリーにしたい」

--実際に舞台にするに際してですが、1巻から原作に沿ってやろうと思ってます?それとも?

なるせ:ここが悩むところですね~。まあ、【ギャグマンガ】の自分の勝手な法則があって、なんかしら、軸を作りたいな、っていうのはありまして、原作の面白いところを自分の中で噛み砕いた上でひとつのストーリーにしたいなと。奇面組が活躍するように風にしたいんだけど、これが難しい、だってこの人たちはそもそも活躍はしない存在だから(笑)。クラスのあぶれ者、っていうか変な人、ていうのが「奇面組」ですから(笑)。たぶん「変態」っていう言葉が作られたのが、この「奇面組」じゃないかな?と思ってるんですが。「変態」扱いをされている5人組だから、ちょっとヒネリを入れないと。

--世間一般の“活躍”っていうよりも、変わったことをして目立ってる感じですよね。

なるせ:そう!例えば「敵を倒して」みたいな活躍をするタイプじゃない、凄く変なことをしてる結果がいつの間にかプラスに向かっていったみたいな、っていう作り方をしないと、なんか奇面組っぽくないな(笑)……今回、僕は脚本の大枠は作ったんです。脚本は別の方が書いたんですけど、世代が似てて、奇面組読んでいた人です。その方に託してます。

--とりあえずは、単行本に沿ってる???

なるせ:エッセンスは取ってますね。原作読んだ人は「あ、ここから取ったんだ」ってわかると思います。色んなものを組み合わせてひとつのオリジナルにしてるんです。

--前回の「ギャグマンガ日和」みたいな?

なるせ:あれも~あちこちからエッセンス取って、繋ぎ合わせてますね、あれは私の得意技(笑)、そのままそっくりにしても面白くないから、舞台として考えると。

--奇面組のただなぞるだけじゃなくって原作のいろんな面白いエピソードを繋ぎ合わせて……。

なるせ:こねくり回して(笑)。流れているものはコミックと一緒にしたいですけどね。

「自分たちが楽しみながらやってるって感じがします」

--ところでキャストは?

なるせ:奇面組ってことなので、演出家の目線で見ると変な人5人、並んで欲しいんですよね。原作ファンとして、変な人5人、いた方が絶対に面白いと思うんですよ。イケメンがキャスティングされても、変なことしてくれるイケメン、喜んでそういうのをやってくれるのを揃えたいんですよ。

--真面目な人は向いてないですよね。

なるせ:本気でふざけられる人。

--仮にイケメンでも、イケメンを捨ててくれる人?

なるせ:そうそう。捨ててくれる、崩せる人がいい。

--舞台の見どころはもうキャストさんがいかに弾けるか。

なるせ:いかに変態になれるか。

--変態に(笑)

なるせ:アニメが放映されてたときはおニャン子全盛期だったし、アニメは「うしろ指さされ組」の主題歌があって、秋元康さんのあの曲っていうのがキーになってくるのかなって。その世代を知っている人達にとっては、観たいんじゃないかな?

--バブルの時代。

なるせ:バブルがまだ弾けてない、あの時代ってなんか、変な、不思議な力がある、これを舞台に生かしても面白いんじゃないですかね。

--アニメ、面白かったですよね。

なるせ:改めて懐かしいな~。

--今、2.5次元舞台で活躍している俳優さん達は世代的に絶対にわからないけど、でもそこから原作に興味を持つ。

なるせ:そこから新たに、挑戦な感じがします。今、旬なものを旬なうちに舞台でやるのは、普通でそれは当たり前なこと。昔のものを今、新たに舞台化するっていうのは、挑戦するという意味もある。後は原点回帰はあるかな、と思っています。自分がもの作りをしようとしてたルーツ、奇面組も改めて見ると、自分のルーツと凄い近いな、と思ってます。奇面組の登場人物の名前の付け方が、自分がキャラクター作るときの付け方と凄く似てるんですよ。改めて奇面組読んで、思ったんですが、可愛いから「河川唯」、あと「一堂零」とか、レッツゴーの「冷越豪」とか(笑)意味をわざわざつけてるっていうのが面白い、僕のものつくりの原点回帰!元々、好きだった人達が集まっているので、自分たちが楽しみながらやってるって感じがしますね。

--実はそこらへんのところが見どころであり、注目するところですね!

な:そうですね!

--それでは、公演楽しみにしていますね!

なるせゆうせい
なるせいゆうせい
脚本家・演出家
1977年岐阜県出身。早稲田大学在中の1997年「劇団インペーダーじじい」を旗揚げし、トムプロジェクト新人賞、パルテノン多摩演劇フェスティバル特別賞など数々の賞を受賞。以後、自身が漫画原作をした「東京無印女子物語」を、谷村美月主演で映画にしたり、監督と脚本をつとめた異色の映画『不毛会議(石黒英雄主演)』を新宿バルト9皮切りに全国公開させるなど、活動の場を、映像や広告、漫画などに広げる。
ここ最近では『ギャグマンガ日和』『弱虫ペダル』などの人気原作に関わるとともに、『ハンサム落語』歴史漫才ヒストリーズジャパンなどのオリジナルコンテンツにも力を入れている。2017年7月26日(水)~31日(月)、東京都 俳優座劇場にて舞台「イムリ」が控えている。

ハイスクール!奇面組

【公演データ】

舞台「ハイスクール!奇面組」
2017年6月1日〜6月4日
6月1日(木)19:00
6月2日(金)14:00/19:00
6月3日(土)13:00/18:00
6月4日(日)12:00/17:00

東京都 全労済ホール / スペース・ゼロ
原作・監修:新沢基栄
脚本:田中大祐
演出:なるせゆうせい
出演:
上田芽依・小林都・才川コージ・佐藤輝・佐藤友咲・柴小聖・鈴木 勤・高木晋也(ジョイマン)・寺山武志・鳥越裕貴・なだぎ武・奈良 岡にこ・花原あんり・葉山昴・東理紗・平野良・松田彩希・もう 中学生・森本亮治 他 (五十音順)

<チケット料金>
プレミアムシート9,800円※客席前方席/非売品プレミアムグ ッズ付
指定席:7,800円
(税込・全席指定)

主催 : ADKアーツ
企画 : オフィスインベーダー
協力 : DMM

(c)新沢基栄 / ADKアーツ

【インタビュー】『 ギャグマンガ日和』 脚本・演出 なるせゆうせい

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