【コラム】連載第182回 高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評

ツキステ。

【コラム】連載第182回 高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評

いわゆる「2.5次元ミュージカル」、3月は人気の「ツキステ。」の公演、「ツキステ。」ステージ TRI! SCHOOL REVOLUTION!があったが、恒例の2グループに分かれての上演、3月にふさわしく“卒業”をテーマに異なる物語をそれぞれのカラーに合わせてのストーリー展開が面白く、かつユニークであった。【Ver.BLACK】はとある男子校で卒業生を送る会を盛り上げようと在校生の1人が「アイドルを呼ぼう!」と思いつき、「Six Gravity」を学校に呼んでみたら……で、そこから起こる悲喜こもごものハプニング。もう一方の公演、【Ver.WHITE】の方はとある田舎、廃校が決まっている学校の物語、学校ラストを盛り上げようと誰かが謎のメールを送り、その要望に応えて「Procellarum」のメンバーがやってくるが、そこに日本古来の神話的な要素が入り、ちょっとファンタジックな設定であった。どちらも同じテーマ、企画としても面白く、また両方観ることによって改めてそれぞれの持ち味の良さを再確認出来る公演であった。新作上演も決定しており、次はどんな内容なのだろうかとファンは心待ちにしていることだろう。そして2015年に放映され、人気を博した「スタミュ」、基本的にアニメ第1期の内容に即しているが、アニメのストーリーを上手く省略、クローズアップして、見せ場も多く、またキャラクター同士の関係性も明快に見せてくれた。すでにアニメ第2期も放映中であるが、今後、長く続いていく予感のする作品であった。

スーパーダンガンロンパ2

人気ゲームの舞台化シリーズ、舞台「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017」、2016年に上演した作品を演出家や振付家を変えての上演であった。この作品の最大の見せ場は「学級裁判」と「おしおき」。「学級裁判」ではモニターに俳優の表情が映し出されるのだが、芝居なので“虚構”であるはずが、モニターでリアルタイムで演じている俳優の表情がアップで映し出されると、その瞬間“リアル”となる。虚構とリアルは、全くの真逆であるのに調和し、シンクロ、そこにこの舞台の“マジック”がある。また「おしおき」は完全アナログ、映像を使用せず、俳優の動きとフォーメーションで表現、そこには処刑されるキャラクターへのリスペクトも感じられ、演劇的で秀逸な場面を創造した。また脚本もわかりやすくなって心の動きや心情がよりハッキリするようになっており、そういった“常に進化しつづける”姿勢は評価したい。

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