ミュージカル「DAICHI」

ミュージカル「DAICHI」稽古快調!

脚本と作曲を同時に書くユニークなスタイルで、次々とオリジナルミュージカルを発表する、いま注目のミュージカル作家『まきりか』の代表作「ミュージカル『DAICHI』」の3度目の公演、主演は鈴木蘭々、タイトルロールのダイチ役にはミュージカルで活躍する西川大貴に加え、ダブルキャストとして14歳の小林諒音が抜擢されている。
北海道で農家を営んでいた女性の身に実際に起こった実話がモデルとなったこの作品は、わずか4歳で我が子を失い、絶望に暮れる日々の中から、畑の中にいのちの輝きを見い出し、やがて無農薬無肥料の農業へと道を開いていく感動物語。
2015年の初演は、初日前に全公演完売、2016年の再演後、北海道戯曲賞の候補作となった。シンプルな作りながら、ピアノ(演奏:村井一帆)とホルン(演奏:永井隆太郎)という珍しい編成での生演奏。ベテランの縄田晋や森田浩平、岡田静、よしもとのお笑いコンビ、アップダウン(竹森巧・阿部浩貴)、そして多くの実力ある俳優陣が集結、期待感のある作品だ。
さて、台風が接近中の10月29日、通し稽古が都内某所で行われた。諍いの場面から始まる、娘夫婦と親夫婦、どちらも自分たちがやっていること、農業に真剣に向き合っているのだが、方向性の違いで言い争い、全く噛み合ない、インパクトのある幕開きだ。場面は順調に進んでいく、稽古場で生演奏、もちろん本番も生演奏なのだが、演奏者と俳優陣、息を合わせなければならない。こういった積み重ねもまた大切な作業である。稽古はつつがなく進行していくが、3回目の上演というだけあって練りに練られた印象だ。
シリアスな場面ばかりではなく、お笑いシーンも随所に用意されており、思わず笑いが起こる場面も(アップダウンの独断場!)。また、メロディラインも美しく、つい聞き惚れてしまい、シャッターを切るのをうっかり忘れてしまいそうな……。息子の死は突然、やってくる。息子の名を呼ぶ、哀しみの声が響く、ついこの間まで元気だったのに……。

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