『ダイヤのA』The LIVE II、沢村栄純役・小澤廉インタビュー

沢村栄純(小澤廉)

 2015年の夏、大人気コミック『ダイヤのA』が待望の舞台化を果たした。そして、この春には待望の続編が上演される。原作は寺嶋裕二、『少年マガジン』(講談社)にて2006年より連載され、総発行部数は2500万部を突破している。
作品の魅力はなんといっても登場するキャラクター達、誰一人優等生はいない。個性も生い立ちもばらばらな少年たちが野球を通して1つの目標に向かって進んでいく。今回の続編上演にあたり、主演の小澤廉さんに昨年の公演のことや演じる役柄、自身が目指す俳優像等について語ってもらった。

「(沢村が)そのまんま出てきたよ~」って言って頂けました。

Q 昨年の手応えを教えてください。

A 観て頂いた方に大変好評で「(沢村が)そのまんま出てきたよ~」って言って頂けました。反省点は実はそんなにないんです。何故なら自分の中で凄く追い込んだなっていう気持ちがあって(この時点での)僕としては限界のところまでやりきった感があった。次にやるときはもっといい沢村栄純を演じたいなとは思っていましたが。

Q 野球の舞台化っていうのはなかなか難しい部分はあったと思いますが、演出の面白さが際立ってましたね。

A 映像を使ったってところが面白かったです。エンターテイメント的な部分もあるし、映像に合わせて動く……頭で理解していないと、例えば「この試合のシーンは今、こうなってるんだな」と。そうしたら「こっち向きで球取らないといけないな」とか、そういう細かい所作っていうのかな?演じていて楽しかったんですけど、お客様にちゃんと伝わらないといけない、まず自分が理解していないといけないんですよね。

Q 野球の試合だから動きの辻褄が合わないと……。

A そうなんですよ。

Q 例えば、キャッチャーの動き、周りの人達の動き、試合のシーンで、共演の皆さんとのコンビネーションがありますね。

A そういうのは凄くありましたね~。僕、裏を走って、そのまま出て取るシーンがあったんです。(僕が)裏を走るためにみんながその間、ちょっと時間稼いでくれたり、そういうところ、全員のチームプレイですけど、舞台上のそういうプレイは楽しかったですね。

マンガ原作読んだ時に「俺じゃん!」って思ったくらい!

Q 沢村というキャラクターですが、自分と似てるところと似てないところは?

A ほとんど似てまして(笑)、マンガ原作読んだ時に「俺じゃん!」って思ったくらい!顔も結構似てるし、感情をそのまま素直に出しちゃうところも似てるし、あと、地元大好き!っていうところも。僕も地元好きです!あと、栄純と同じく感情を隠すのが下手、すぐにみんながわかってしまうところ。本当にもう一人の自分がこのマンガの中にいるなって、だから「こいつ(沢村栄純)に絶対になりたい!」って思いました!オーディションは凄い頑張りました!もう原作、アニメ、研究して、それからオーディション受けて、なんとか合格しました。違うところですが、栄純って先輩に対して敬語を使わないですよね。僕は先輩には敬語使います!そこんとこは違います(笑)。

Q 確かに沢村は上下関係なくタメ口ですね。

A そうなんですよね~僕はちゃんと使います!

Q 今回の舞台は前回の次の物語になりますが、原作でも沢村は試合毎に成長していきますよね。

A ハイ。次の作品は仲間意識がかなり芽生えます、もちろん、栄純も、です。この仲間意識っていうのをお客さんにわかりやすく演技していきたいですね。成長した姿を見せたいし、前回より美しいフォーム、栄純のフォーム近づけたいですね。そのためには柔軟を~…さっき、反省点は無いって言ってしまいましたが、前回の反省点は柔軟をちゃんとしてなかったことですね!実は、今も身体が固いんで、栄純の足を上げるフォームを、より”本当の”栄純のフォームに近いものにしたいので、柔軟はしっかりやりたいですね。

最終的には役所広司さんみたいな俳優さんになりたい

Q 突然ですが、俳優を目指したきっかけ、それから目指す俳優像は?

A 中学の頃、映画が好きで心のどこかに”俳優になりたい”っていう気持ちはあったんですが、でも普通の人生を歩もうと思い、普通の高校行って部活やって、卒業して、それから普通の4年制の大学に入りました。3年生になって、全員出る就職説明会に行って、髪を黒く染めまして、ブライダル業界とかいいな〜と思ったんです。でも、家帰って鏡見た瞬間に、黒い髪の自分を見て「いや、俺はこっちの道じゃねーな」と。で、次の日にブリーチして金髪にして、もう就職活動出来ないようにして、今の事務所に電話して”レッスンからお願いします”って言って、みんなが就活してる時に事務所入ってレッスン受けました。そうしたら『仮面ライダー鎧武』のオーディションに受かりまして、みんなが就職決まって4年生になって楽しく過ごしている中、僕は『仮面ライダー鎧武』の撮影と卒論重なって凄い大変な思いをしましたね。

Q きちっと卒業して……。

A 親の為にも、やっぱり4年制大学をちゃんと卒業するとちょっと一安心っていうか。子供の義務として、どうにかして大学は卒業しなきゃ、て。

Q 目標としている俳優さんは?

A 最終的には役所広司さんみたいな俳優さんになりたいです。ダンディな中にも茶目っ気がある……変なところで笑えるような演技をしたい、ダンディ系にはなりたいですね。あとは山田孝之さん。山田さんって作品によって全然違うじゃないですか。和製ジョニー・デップっていうんでしょうか……例えば『チャリーとチョコレート工場』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、もう全然違いますよね。山田孝之さんも作品によって全然違う表情を見せてくれるし……そういう役者になりたい!作品毎に「この人、こんな一面もある」って毎回、観てるお客様をびっくりさせたいですね。

Q 公演を観に来て下さるお客様に一言。

A 今回の作品は”仲間意識”と、そして3年生がいかにして逞しい3年生になったか、そういうところが描かれています。皆様に感情が伝わるように必死に稽古、頑張ります!胸が熱くなったりすると思います!皆様、最後まで楽しんで観てって下さい!

[公演データ]
『ダイヤのA』The LIVE II
東京公演:2016年3月14日~3月21日
天王洲・銀河劇場
名古屋公演:2016年3月24日
名古屋文理大学文化フォーラム大ホール
大阪公演:2016年4月1日〜4月3日
森ノ宮ピロティホール

http://officeendless.com/sp/diaace_live/
©寺嶋裕二・講談社/「ダイヤの A」The LIVE 製作委員会

■小澤 廉(おざわ れん)
小澤廉
1991年8月12日生まれ 神奈川県出身
13年デビュー。俳優として舞台や映画に出演するほか、ダンスボーカルユニット『B2takes!』としても活動中。
【近年の主な出演作】
TV「仮面ライダー鎧武/ガイム」ラット役、
舞台「ダイヤのA The LIVE」 沢村栄純役、ミュージカル「薄桜鬼」藤堂平助役、「わたしのホストちゃんTHE FINAL~激突!名古屋栄編」直役
映画「マジックナイト」ほ か

4月30日 よりライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」が控えている。

取材・文/高浩美

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