【インタビュー】歌劇『BLACK JACK』作曲家・宮川彬良さん、演出家・長谷川寧さん特別インタビューも収録!

BLACK JACK

浜松公演の後は2017年に鳥取県で公演を行うが、県では『まんが王国とっとり』を掲げ、アニメやコミックに関する取り組みが盛んで、しかも水木しげるや青山剛昌など著名な漫画家を輩出している。長谷川は「手塚治虫作品であること、そして宮川彬良がピアノを弾く……話題性は凄く高いです。でも、今回のオペラは舞台にあるものだけ……舞台にある身体と舞台にある物、音楽だけでやるのが、こんなにも広がりを持つのかというのを体験しにきて欲しいですね」と語った。

今回、宮川彬良は舞台で1人でピアノを演奏するのだが、2015年の公演に関しては「凄い最上級のものを頂きました、感動したといってくれました」と語る。手塚治虫作品の初のオペラ化であり、今年の2016年で2回目となる。しかし、全く異なる演出、しかもオーケストラだったのが、今回はピアノだけの演奏で自身が弾くとあって宮川は「なんとか間に合ったかな?っていう感じです。何ヶ月も稽古して……凄く大変です」と語ったが、ずっと舞台で弾いている、しかも役者の動きを観ながら、である。シンプルに見える分、演奏する側にとっては「やってることは相当、前より複雑で~」と宮川。さらに「より芝居がわかるし、細かい。役者としてのオペラ歌手、1人ずつの繊細な表情がよりわかるはず」舞台に何もない分、役者がクローズアップされ、観客は瞬き出来ないくらいになる。

そして宮川は去年、あることを公言したと言う。「僕のこれからの目標は手塚治虫作品と、井上ひさし作品とディズニー作品の責任を取る、持つのをこれからの生きる上での目標ではなく義務にしたいと思ってます。とにかく手塚作品は全部引き受けようと思います。作家が発信してきたテーマ、その創作の様、作家としての想い、内容、実行してきたもの全てに敬意を持ち、“作家”として同じ方向を向いていたいと思います。命がけでやってる、真剣に“こうでなくちゃいかんな”と……強い尊敬です。ファンとか、そういうのではなくて“ああいうふうになりたい”という気持ちですね」と語る。宮川はさらに「命のことだけをやってるので、これは誰にでも当てはまる題材です。ファンに向けて創っている訳ではないんですね。ですから感動したい方は是非!でも僕は弾くのでいっぱいいっぱい(笑)、表現も繊細になるので、即興性がつよくなります。1人で演奏するので、ちょっとずつ違うんです」とコメントしてくれた。

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