舞台「メサイア ―悠久乃刻―」

【インタビュー】舞台「メサイア ―悠久乃刻―」井澤勇貴、杉江大志インタビュー

舞台「メサイア ―悠久乃刻―」井澤勇貴、杉江大志インタビュー

舞台、映画、ドラマと多展開している「メサイア」シリーズ。8月から上演する舞台「メサイア ―悠久乃刻―」で主演を務める井澤勇貴と杉江大志に、作品に対する思いや意気込みを伺った。

舞台「メサイア ―悠久乃刻―」

井澤「公私共々、相方っぽい感じ!」杉江「一緒にいてすごく居心地の良い存在」

--最初に共演してから回を重ねていって、2人のそれぞれの最初の印象と現在の印象についてお聞きかせいただけますか。

井澤: 初めて会ったのは映画「メサイア ―深紅ノ章―」の撮影でした。当時、ドラマ「影青ノ章」と映画「深紅ノ章」の撮影時期が近くて、ドラマでは間宮(染谷俊之)、映画では加々美がメサイアだったから有賀である僕は微妙な立ち位置にいて。きちんと大志と話をするようになったのは、実は前回の舞台「メサイア ―暁乃刻―」からです。ここで有賀と加々美の関係性がはっきりして、たくさん話すうちに仲良くなってきたなと思っています。公私共々、今は相方っぽい感じがありますね。

杉江:「深紅ノ章」は僕にとって初めての映画の撮影だったので緊張しまくりでした…。勇貴にも話しかけに行けなかったんですが、「タメ口でいいよ」って言ってくれて。話してみると見た目のわりにすごくフランクで、お茶目な人だった!(笑)。一緒にいてすごく居心地が良いし、今では役者としても人としても信頼できるパートナーです。

井澤「役者としても、人としても成長させてもらえた作品」
杉江「『メサイア』で全てが成長した感じ」

--今迄を振り返って「メサイア」という作品に対する思いと、ご自身で成長出来たと感じるところを伺いたいのですが。

井澤:どの作品も自分がお腹を痛めて考えた役なので、どれが一番楽しかったとか順位をつけることはほとんどしないのですが、「メサイア」は別ですね。約3年、作品と向き合ってきたので思い入れは強いです。殺陣やアクションは確かにこの作品の醍醐味ではありますが、ヒューマンドラマだと思っています。相方と出会ってどう変わっていくのか、僕は各々のメサイアにたくさんあると思うんですが、男と男の友情や絆というのがメサイアじゃないですか。僕が演じる有賀のように感情を欠落されて育てられた人間が、メサイアと出会って変わっていって優しく、強くなる。その一期一会の出会いの中で学ぶことは多かったですし、僕の代表作になったと思います。

杉江:僕がデビューしたばかりの時に出させて頂いたのが映画「深紅ノ章」でした。自分にとって初めての映画だったので一発目のカットを撮るときは足が震えました。(笑)、舞台「鋼ノ章」の時は志倉役の大澄賢也さんと一緒に出る役だったので、賢也さんとお話出来たのは凄く勉強になったし、懐の深さも感じました。舞台「暁乃刻」では自然と作品を背負う思いや自覚が出てきて……「メサイア」は僕の成長とともにあった作品だと思います。

--今、パッと思い浮かぶ思い出のシーンはありますか?

井澤:前回の「暁乃刻」は、ネクロマンサーにのっとられた加々美に有賀が撃たれるところ。大志がただ俺のことを見てるっていう場面で、僕はもう“泣かせてやろう”って思って。(笑) 「お前を必ず取り戻す!!」という気持ちを無機質な加々美いつきの中にある“杉江大志”にぶつけていったんですよね。

杉江:そのシーンね、「本気で泣かせにきてるな、このヤロー!」っていつも思ってた!勇貴のそういうとこほんとずるいよね!(笑) でも、僕もすごく印象に残ってる。…正直、危なかったよ。(笑)

--本作に向けての意気込みを。

杉江:作品を中心で背負えるワクワクは凄くあって、はやくやりたいねってさっき勇貴とも話してたんです。でもそれ以上に責任感を感じています。かつての先輩方が見せてくださった素敵な背中は今でも凄く目に焼きついていますから、僕たちもそんな “背中”を後輩たちに見せたいし、必ず見せていきたい。そうやって「メサイア」が続いていったらいいなと思います。ファンの皆さんにまた次の「メサイア」も見たいと思っていただける作品を絶対に作るので、ぜひ僕たちの生き様を見に来てください!

井澤:長年やらせて頂いた「メサイア」ですけど、先輩方が卒業して、新しい後輩が入ってきてを繰り返していくうちにいつしか僕達は「メサイア」のサクラの中では、一番古株となってしまいました。どんな卒業になるのかは稽古が始まってみないとわからないけれど、僕たちが卒業したとしても作品の中で有賀涼、加々美いつきは存在し続けていると思うし、今後も支えていきたい作品。有賀、そして加々美として精一杯生き抜くので、僕たちの生き様を多くの人に支えて欲しいです。

舞台「メサイア ―悠久乃刻―」

【公演データ】

舞台「メサイア ―悠久乃刻―」(※読み:ゆうきゅうのとき)
東京:2017年8月31日(木)~9月10日(日)
天王洲 銀河劇場
大阪:2017年9月22日(金)~9月24日(日)
サンケイホールブリーゼ

<スタッフ>
原作・ストーリー構成:高殿円「MESSIAH – 警備局特別公安五係」(講談社文庫)
脚本:毛利亘宏(少年社中)
演出:西森英行(Innocent Sphere)
殺陣指導:六本木康弘

<キャスト>
井澤勇貴 杉江大志
長江崚行、山沖勇輝、橋本真⼀、山本一慶、大塚公祐、小谷嘉一、山田ジェームス武、宮城紘大、荒木健太朗、西野龍太、豊嶋杏輔、村田充、中原裕也 ほか

【一般発売】7月29日(土)各プレイガイドにて販売予定
1階席:¥8,500(税込・全席指定)/2階席:\7,900(税込・全席指定)/3階席:\6,900(税込・全席指定)※3階席は銀河劇場のみ。

http://messiah-project.com/yukyu/

舞台「メサイア ―悠久乃刻―」

衣装協力:株式会社クレヨン、H>FRACTAL
©MESSIAH PROJECT ©2017舞台メサイア悠久乃刻製作委員会

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。