• HOME
  • ブログ
  • 【レポート】ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」
フェアリーテイル

【レポート】ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

人気コミック『FAIRY TAIL』が舞台化するが、この作品の特徴である”魔法”をどうやって舞台上で表現するかに注目が集まっている。脚本・演出は児玉明子、ライブスペクタクル『NARUTO』での舞台上のビビッドでライブ感あふれるステージは文句なく楽しいものだった。今回も、その手腕が期待される。
今回舞台化されるのは人気の高いニルヴァーナ編(単行本16〜20巻)となる。なお、今年の7月には上海公演も決定(7月1日〜3日)している。
まず、映像を使って物語の設定を完結にわかりやすく説明する。これが、なんだか、ワクワクするような空想物語が始まる”的”な期待感のある雰囲気。木のテーブル、本、ほのかな灯り、それからスクリーンの向こうに『FAIRY TAIL』の個性的なメンバーが見えてくる。子供の頃に絵本を広げ、目を閉じると、キャラクターが飛び出してくる、そんな、どこか童心に帰る気分になれる。
元気印のナツ、可愛くお茶目なルーシー、かっこいいグレイ、セクシーでめっぽう強いエルザ、そしてハッピー、ファンならおなじみの少々お騒がせで気のいい奴ら、勢揃い。彼らは「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に所属する魔導士だ。ある日、「妖精の尻尾」のマスター、マカロフより闇ギルドの最大勢力「六魔将軍」を討伐せよという命令が下る。
しかし、これが想像を超える強い敵、そこで4つのギルド「妖精の尻尾」「青い天馬(ブルーペガサス)」「蛇姫の鱗(ラミアスケイル)」「化猫の宿(ケット・シェルター)」による連合を組むことになった。「六魔将軍」は封印された光と闇を入れ替える”超反転魔法ニルヴァーナ”を手に入れようと目論み、彼らの元には生死不明になっていたジェラールの姿もあった……。
プロジェクション・マッピング等の最新技術を取り入れた演出ではあるが、”マンパワー”な演出もあり、技術だけに頼った感じはない。アクションも舞台の高低を利用し、俳優陣は縦横無尽に動き回る。ミュージカル風に歌う場面もあり、特に元宝塚歌劇団娘役トップの愛加あゆは美しい歌声を披露してくれる。皆、アクションに長けており、全てのキャラクターに見せ場がある。特にラスト近くのナツとゼロとの一騎打ち、宮崎秋人と郷本直也の息のあったアクションは見応えのある必見シーンとなっている。ハッピーとシャルル、声はアニメの声優が演じているが、その声は流石の存在感。
また、原作ファンには嬉しい熱い台詞もしっかり、エルザはジェラールに言う「生きてあがけ!」、こういった言葉は本当に観る者の心を掴んで離さない。
「妖精の尻尾」の仲間たちは、友情に厚い。子供から大人まで楽しめるエンターテイメント性の高い作品、”ライブ・ファンタジー”と銘打っているのも頷ける。

フェアリーテール フェアリーテール

フェアリーテール フェアリーテール

フェアリーテール フェアリーテール

フェアリーテール フェアリーテール

フェアリーテール

[出演]
宮崎秋人(俳優集団D-BOYS)/愛加あゆ/白又 敦(俳優集団D-BOYS)/佃井皆美/桃瀬美咲/郷本直也/古谷大和/山本一慶/伊波杏樹/伊藤千秋/クリス・マッコームス/富岡晃一郎/小野健斗/熊野利哉/小澤 廉/荒木宏文(俳優集団D-BOYS)/釘宮理恵(声の出演)/堀江由衣(声の出演)

[公演データ]

ライブファンタジー「FAIRY TAIL」
2016年4月30日~5月9日
サンシャイン劇場
※アフタートーク開催決定(HP参照)

DVD化決定(2枚組)
2016年8月3日発売予定
6800円+税

http://www.fairytail-stage.com

©真島ヒロ/講談社
©「FAIRY TAIL」舞台製作委員会2016

撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
取材・文/高浩美

■過去リリース情報
https://25news.jp/?p=1745
https://25news.jp/?p=1100
https://25news.jp/?p=600

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。