【レポート】新里宏太＆大薮丘による Talk&Live「太陽と月～sun and moon～」イベントの様子をお届け！

2022.10.10

2022年9月11日(日)東京・SHIDAXカルチャーホールにて、新里宏太＆大薮丘によるTalk&Live「太陽と月～sun and moon～」イベントが実施された。

イベントでは、ミュージカル「ロミオの青い空」(略称：ロミミュ)でW主演として共演を果たした2人が、ロミミュ劇中歌含む楽曲をピアノとバイオリンの生演奏で1日限りのスペシャルライブと、10月28日(金)に発売予定のロミミュBlu-rayの映像と共に名場面を振り返り、裏話や当時の思い出などを語るトークを展開。
本稿では、1部(13:30スタート公演)の様子をお届けします。

イベントは、ピアノとバイオリンによるロミミュ楽曲『帰りたい』の生演奏で幕を開けた。一気に観客をロミミュの世界に引き込むと、公演で実際に使用していた小道具を身に付けた新里と大藪がステージ上に登場し、『僕の故郷』を歌い上げた。
オープニングトークでは、小道具について「この服に合っているのか疑問だけど」と話す大藪に、新里が「めちゃめちゃお金稼いで帰って来たみたいな見た目してるよ(笑)」とツッコミを入れ、早速仲の良さを見せる。

大薮丘

新里宏太

挨拶が終わると、それぞれソロで歌うコーナーに。
大藪は「僕の心に残っている曲で、皆さんの心にも響いてくれたら嬉しいです」とコメントしてから、森山直太朗の『生きてることが辛いなら』を語りかけるように、新里は国民的大ヒットTVアニメ「ワンピース」主題歌に大抜擢されたデビュー曲『HANDS UP!』を力強く熱唱し、それぞれ違う色で観客を魅了。

そして、大藪がずっと新里とデュエットをしたいと話していたということで、このイベントで願いを叶えることに。
新里は「今から歌う曲は、どちらも大切な人を追いかけているけど届かない。なんでこの気持ちを伝えられなかったんだろうという想いが共通している楽曲です」とコメントをして、山崎まさよしの『One more time,One more chance』、新里が「碧の海〜LONG SUMMER〜」の挿入歌として歌った『Regret』、ふたつのバラード曲を優しく美しいハーモニーで届けた。

続いて、10月28日(金)に発売するミュージカル「ロミオの青い空」Blu-rayの映像と共に名場面を振り返るコーナーに。
『スパッツァカミーノ！！！』～『初めての世界』のシーンでは、大藪は「ロミオはこれが買われてから初めての仕事で、熱くて苦しくて火傷もしたりして、辛い思いをして。普通だったらこんな仕事辞めたい、投げ出したいと思うはずなのに、ロミオは煙突の上から景色を見て、辛いことはどうでもよくなって心を奪われるっていうのが凄いと思いました」と振り返った。
『アルフレドの死』のシーンでは、新里が「このシーンでは丘が一番しんどかったんじゃないかな。稽古でもこのシーンが来る前に先行して気持ちが行っちゃって、号泣しちゃってた時もあったよね」と、当時の大藪の様子を振り返る。大藪は「僕にも大切な友達が居て、今の歳でも友達が死んじゃったら悲しいのに、10代でこんな辛いことを経験するなんて…。そう思うと本当に苦しかった」と、ロミオを演じる大変さを語った。
最後に、一幕ラスト『決闘』のシーンでキツかったことを訊かれた新里が「ストップモーションのシーンが大変だったね。振付師の方にストップモーションに命吹き込んで！って言われて。本番中もだんだん膝の角度が上がってきたりしそうになるのを、必死に抑えたりして本当に大変だった！」と、実演しながら語ると、大藪は「アントニオ役の亜廉くんなんて、わざわざ自分が辛い姿勢で止まってたからずっとプルプルしてて。こっちは一生懸命止まってるのに、目の前で足がプルプルしてたから笑いそうになっちゃったよ(笑)」と、クスリと笑ってしまうエピソードを語った。

振り返りコーナーが終わると、9月9日に誕生日を迎えたばかりの新里をお祝いするサプライズも。
大藪が『ハッピーバースデートゥーユー』を歌いながらケーキを持ってくると、新里は少し照れくさそうな笑顔を見せた。
ロウソクに火を点ける大藪の手が震えており、新里が心配する場面もあったが、ロウソクの火を吹き消すと「ありがとう！」と、新里は嬉しそうに会場にいる全員に感謝の気持ちを伝えた。